人財の創出
働きやすい職場づくり

誰もが働きがいを感じながら活躍できる会社へ

SDGs 8

ポリプラスチックスグループでは、誰もが働きがいを感じながら活躍できる職場づくりのため、「従業員エンゲージメントの向上」をCSR重点項目や中期経営計画の施策の一つに設定しています。定期的に実施するエンゲージメントサーベイの結果から、法人や国・地域ごとの組織状況や従業員の考えを把握し、それに応じたエンゲージメント向上のための施策を各社で展開しています。

  • 「エンゲージメントが高い状態」とは、従業員が組織や仕事に対して積極的に関わり、自発的な努力をしている状態を指します。

「サプライチェーンチャンネル」でポジティブな部内コミュニケーションを

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「サプライチェーンチャンネル」の誌面

グループのサプライチェーンで働く従業員は、世界中の生産拠点・販売拠点すべてに在籍しており、その人数は200人を超えます。 日頃から月ごとの業務報告や何かトラブルがあった際などには連絡を取り合っていますが、担当業務が異なる従業員同士ではそれ以外のコミュニケーションの機会や知り合う機会は多くありませんでした。
そこで2022年度、関連業務に携わる全員がワンチームとなってポジティブなコミュニケーションを取る機会を増やすことで従業員のエンゲージメントを向上させようと、「サプライチェーンチャンネル」という部内報の発行を開始しました。
制作は部内の従業員3人で担当しており、全社向けの社内報には載らないような専門的な業務知識や、部内の従業員の「気持ち」を深掘りした内容(別の拠点の同じ業務を担う従業員へのメッセージ掲載など)を掲載しています。
また、この「サプライチェーンチャンネル」は、掲載する情報にバリエーションを持たせるため、部内だけでなく倉庫会社などの外部のパートナー企業の理念や活動もインタビューして記事にしています。その結果、パートナー企業とのコミュニケーションを深めることにもつながっており、今後当社とサプライチェーンが力を合わせて取り組む必要があるPCF削減や責任ある鉱物調達などについて、一緒にできることを探るきっかけとしても役立っています。2022年度に発行した記事の中では、クリスマス特集や部門紹介記事が特に読者から好評で、そのほかにも本部方針やDXの取り組み、他国のロジスティクス事情への関心を示すフィードバックも寄せられています。今後はこうした読者ニーズに応えながら、さらに読みやすく、読み応えのある部内報を目指すとともに、部内報からの派生企画としてタウンミーティングなどのイベントを実施することも視野に入れています。こうした取り組みを通じて、より一層の部内コミュニケーション強化と、それによるエンゲージメント向上を目指していきます。

部門間交流イベントを実施

ポリプラスチックスでは2022年9月から、従業員の交流イベントをさまざまな切り口で実施しています。2022年度は中途入社した従業員同士の交流会や、育児中の従業員同士の交流会などを全4回実施しました。参加者からは「子供を持つ仲間と知り合えて育児の励みになった」などのポジティブな反応が寄せられました。
エンゲージメントの向上につながる「部門を超えた従業員同士の協力体制」強化への取り組みとして、今後もこうしたイベントをさまざまな切り口で実施していく予定です。

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子育て支援交流イベントの様子

「1on1トーク」の開始とサンクスカード贈呈

上海のテクニカルソリューションセンター(TSC)では、前回のエンゲージメントサーベイで「個人の尊重と承認」に向上の余地があることが判明したため、マネージャーと従業員が1対1で対話する「1on1トーク」を開始しました。
四半期に一度のこの1on1トークの中で、マネージャーはそれぞれの従業員の良いところを伝え、一人ひとりを激励しました。さらに勤労感謝の日には、マネージャーから従業員への感謝を示すサンクスカードが贈られました。
こうした取り組みは従業員からもとても喜ばれ、「会社から気にかけてもらえていると感じる」という感想も挙がっていました。

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サンクスカードとプチギフト

DX人財を育てるために一連のIT教育を実施

当社高雄工場では、工場のスマート化やDX化を通じて「イノベーションを生み出す組織づくり」を目指しています。それに向けて従業員がエンゲージメント高く働くことができるようICT教育にも力を入れ、長期的な視点で段階的に実施しています。2022年度も、IoT、AI、RPAなどの最新トレンドを踏まえたICTの技術やマインドセットに関する研修などを実施しました。また、それによって得た知識をシェアするための改善大会など、ハード・ソフト両面からの取り組みを行っています。

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改善大会

健康経営への取り組み

SDGs 3SDGs 8

当社では、「従業員の心と身体の健康」の維持増進に積極的に取り組むとともに、ダイセルグループの一員として「ダイセルグループ健康経営宣言」に基づいた活動を展開しています。

ダイセルグループ健康経営宣言

  • 会社は、社員一人ひとりの心と身体の健康が基盤であると認識し、安全で快適な職場の実現を図ります。
  • 会社は、健康保険組合と協力し、社員と家族一人ひとりの自律的かつ積極的な健康づくりを支援します。

ダイセルグループ健康経営推進体制図

ダイセルグループ健康経営推進体制図ダイセルグループ健康経営推進体制図
基本的な考え方
従業員が健康でいきいきと働くことが、従業員個々の生活の充実と会社の継続的な発展の両立につながると考え、「ヘルスケアチーム」が中心となり、健康診断や保健指導を通じた従業員の健康管理サポート、ストレスチェックによる従業員のストレス状態の把握、ストレス低減に取り組んでいます。
ヘルスケアサポート体制
従業員一人ひとりが個性と能力を最大限に発揮し、いきいきと健康的に働ける職場環境を提供するため、2014年に人事メンバー、保健師、産業医による「ヘルスケアチーム」を設置し活動を展開しています。
ポリプラスチックスヘルスケア委員会の設置
「ポリプラスチックスヘルスケア委員会」を設置し、組織体制の強化を図り各種健康イベントの企画・立案・実行を通じて職場環境改善に取り組むとともに、ダイセルグループとして健康経営を推進していきます。
ダイセル中央ヘルスケア委員会へ参加
当社ヘルスケア委員会の活動における計画・立案・施策について、ダイセルグループとしてアドバイスを受けます。
保健師チームの協力体制
当社保健師に加え、ダイセル保健師チームと協力体制(ダイセル新組織:グループ健康サポートセンター)を構築し、情報共有を行い課題解決に取り組みます。 また、定期的に保健師から「保健師だより」の配信を継続し、健康維持増進を啓発しています。
保健体制について
メンタルヘルス・フィジカル不調者へは、保健師を介しながら産業医や地域の医療機関と連携して対応を行っています。
健康管理の維持
法定健康診断の結果を受け、保健師からフォローを行い二次検診の受診を推奨しています。
特定健診・特定保健指導
ダイセル健康保険組合と連携して、生活習慣病の予防に取り組んでいます。
ストレスチェックの実施
ストレスチェックの集団分析結果を基に、職場環境改善のフォローや提案のほか、e-ラーニングを用いたセルフケア・ラインケア研修を行い健康維持増進に向けた活動を展開しています。
時間外労働の削減に向けた活動
従業員の心身ともに健康な状態を維持するため、ワークライフバランスの適正化に取り組んでいます。

健康経営優良法人2023「ホワイト500」に初認定

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こうした取り組みが評価され、2023 年3月、ダイセルおよび当社は、経済産業省と日本健康会議による「健康経営優良法人2023(大規模法人部門「ホワイト500」)」の認定を受けました。当社の「ホワイト500」認定は初となります。
これまで取り組んできた健康経営をさらに推進し、グループ従業員と家族一人ひとりの自律的かつ積極的な健康づくりを支援していきます。

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データで見る 働きやすい職場

当社は、有給休暇の積極的な取得を奨励しています。2022年度の有給休暇取得率は81.3%となり、目標である80%を達成しました。これは、日本企業平均の58.3%を大きく上回る結果となっています。

  • ベンチマークは2022年度日本全国平均(厚生労働省 令和4年 就労条件総合調査より)
有給休暇取得率
有給休暇取得率有給休暇取得率