top message

大きな変化に対応しながらポリプラスチックスらしく持続可能な社会の実現に貢献する

社会情勢と社内の変化に対応した新中期経営計画がスタートしました。自ら前進しながら、エンプラのグローバルNo.1ソリューションプロバイダーを目指し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

社内外の変化に対応した新中期経営計画がスタート

2020年度、社内外ともに大きな変化がありました。
ひとつは新型コロナ感染症です。世界経済に大きなダメージを与えたと同時に、新しい社会ニーズや働き方が生まれるきっかけともなりました。もうひとつは社内の変化です。創業以来、日米のJVだったポリプラスチックスは、昨年10月ダイセルの100%子会社になりました。これにより、ガバナンスが単純化され、より機敏な経営判断が可能になりました。
ふたつの変化に対応して、2021年度から5年間の新中期経営計画がスタートします。事業的側面では、2025年までの中計期間に、COC、LCP、そしてPOMの供給力の強化や欧米市場での顧客信頼の獲得を主要なテーマに掲げます。また、自動車分野の自動運転や電動化、ICT分野では5G通信の開始など、世の中を変えていく技術革新が相互に関連しつつ起こっていることへ対応していくとともに、持続可能な社会の実現に向けたCSR活動を推進していきます。
不透明な世界経済の中で、当社が目指す方向を見える形にするのが中期経営計画です。環境変化に対応し、自分たちが変わることの重要性は言うまでもありません。一方で、当社が常に目指してきた、それぞれのお客様にとってエンプラのグローバルNo.1ソリューションプロバイダーになる、という目標は変えることなく掲げます。これからも当社が当社らしくエンプラ事業を展開するために、新しい経営環境の中で新中期経営計画に取り組んでいきたいと思います。

グループの技術も活用しながら、環境負荷低減への取り組みを加速

2020年度は、持続可能な社会を実現していくプロセスにとって重要な年になりました。2020年からの温室効果ガスの削減目標を定めたパリ協定に沿って、企業でも具体的な成果が求められるようになりました。さらにパリ協定以降の目標についても、世界の主要国は、2050年頃にカーボンニュートラルを実現すると自主的にコミットし、温室効果ガス削減の時間軸が国際的に共有された年になりました。
当社でも、温室効果ガスやその他の環境負荷を低減する取り組みを中期経営計画として実行しています。この中で、ダイセルの持つ高度な生産技術の活用により、エネルギー効率に優れる世界最先端の生産プロセスへ移行すること、よりカーボンフットプリントの少ないエネルギーへの切り替え、バイオ原料によるPOMの商業化を計画しています。さらに社会的な取り組みとして、プラスチックパッケージのリサイクルを実現するため、COCとポリオレフィンによるパッケージフィルムのモノマテリアル化を推進していきます。欧州では2025年に、環境負荷に応じたプラスチックパッケージへのプライシングの導入が計画されています。プラスチックの環境負荷を下げるための実現可能な解決策として、使い捨てからマテリアルリサイクルへという変化を加速させるために、COC樹脂のサプライヤーとして高機能でリサイクルしやすいポリオレフィン単一素材フィルムの広範な普及に取り組みます。

欧州テクニカルソリューションセンターを開設
世界6極が連携し、提供体制を構築

プラスチックの中でもエンプラは、信頼性が要求される分野で使われる貴重な素材です。モビリティ分野では軽量化によるエネルギーの効率化や車両の自動化、安全性向上に欠かせない素材ですし、ICT分野で5G端末の高性能化を支えるのもエンプラです。長期にわたって高い信頼性を、最低限の使用量で実現できるよう、エンプラのエキスパート集団として、データに基づいて顧客にソリューションを提供していきます。2021年度は、ドイツのフランクフルト空港近接地に欧州テクニカルソリューションセンターを開設し、世界6極のTSCが連携して、それぞれの地域のお客様にソリューションを届ける体制を構築します。
持続可能な社会の実現に貢献することが、未来の社会に必要とされる会社の条件です。当社は、現代社会を支えるのに必要不可欠な素材、エンプラを供給するリーディングサプライヤーとして、そのための課題解決に責任をもって取り組んでいきます。

代表取締役社長 塩飽俊雄