ポリプラスチックスでは、女性従業員が長期にわたって活躍できる仕組みや環境をつくるための「女性活躍推進行動計画」の中で、「女性管理職比率を10%以上にする」という目標を設定しています。2022年度、その達成に向けた取り組みの一つとして、親会社であるダイセルと当社の女性管理職の交流会を実施しました。
ダイセルグループ全体の女性従業員比率自体が未だ高いとは言えない中で、さらに数少ない管理職の女性の中には「悩みを共有できる人が周囲にいない」「ロールモデルとなる人がいない」などの不安を抱えている人が多くいます。そこで、女性管理職同士で集まって互いの経験や情報・状況を共有し、「人と人とのつながり」を感じながら、自分自身や会社の成長について考える機会としてもらうため、この交流会を開催しました。
交流会当日は複数のグループワークを通じて参加者間で活発に意見交換を行ったほか、他社のダイバーシティ推進担当役員を経験した方を講師として招いた講演会を通して、ダイバーシティを重視した組織づくりや女性リーダーのキャリアを考える上でのヒントを学びました。その上で、「会社に伝えたいこと」「自分たちが会社に対してできること」をテーマにグループで議論して各自の考えをまとめ、結果を全員で共有しました。
参加した従業員からは、「相手を知り自分を知ってもらう非常に良い機会だった」「期待以上の交流が持てた」といった感想が聞かれました。
今後も引き続き、女性を含めた全従業員が働きやすい環境や制度の整備を実施していきます。
もう一歩チャレンジ
会社が行う女性活躍推進に関する従業員の思いや悩み、「もっとこのようなことをしてほしい」という希望などのボトムアップの意見を吸い上げて今後の施策に活かすため、当社は希望者による座談会(オンライン会議)を開始しました。2022年度は、「女性活躍推進について思うこと」をテーマとした2回の座談会に合計14人の従業員が参加し、率直な意見や課題感を述べました。そこで挙がった「女性の少ない部署ではロールモデル不足による不安感や、女性が働きやすさを感じられない現状が残っている」「上長の理解度によっても女性の働きやすさが左右されてしまいかねない現状がある」などの課題は、発言者の匿名性を保った状態で社内で共有され、今後のダイバーシティ&インクルージョン推進に活かされる予定です。
ポリプラスチックス(日本国内)では、LGBT等のセクシュアル・マイノリティの従業員が不利益や差別を受けずに働くことができる職場環境を目指して取り組みを進めています。
「LGBTへの理解・支援に向けた取り組み」の宣言を行った前年度より、相談窓口の設置や管理職への教育実施などによって活動の下地をつくってきました。そのうえで、2022年度はより具体的な制度や環境の整備も完了しています。
2022年度オフィス改装が完了した東京本社では、性自認に沿ったトイレの利用を可能にする多機能トイレを整備しました。
個室内にはフィッティングボードも備え、着替えをすることも可能です。
2022年度より、事実婚・同性婚のパートナーシップを会社に登録することで、結婚休暇、育児・介護休業などの会社規程の諸制度を利用できるようになる「パートナーシップ制度」を導入・適用開始しました。
今後は、これまで行ってきた管理職向けの教育だけでなく、一般従業員対象の教育研修も行うなどして、より多くの従業員の理解を促進していきます。
2021年度 |
|
---|---|
2022年度 |
|
障がいのある当社従業員が所属する「ジョブサポートチーム」では、個人の適性を活かしながら多様な業務を担っています。 2022年度はチームの新たな取り組みとして、地域の寺院から廃棄されるろうそくを新しいアロマキャンドルに生まれ変わらせる「リサイクルキャンドルづくり」を開始しました。 当社富士工場のある静岡県内各地の寺院より寄付いただいたろうそくを砕いて溶かし、着色・着香して固めることで新たなアロマキャンドルとする取り組みです。作業工程はすべてジョブサポートチームのメンバー5人で行っています。
初年度は約10kgのろうそくから試作品を20個ほど作成し、従業員へサンプルを提供して心身のリラックスに活用してもらいました。 今後は使用した従業員からのフィードバックを得ながら、地域のセレモニーホールへの寄贈や、企業説明会や工場見学に来場された方への記念品としての配布という新しい展開も計画しています。さらに将来は、バザーやフリーマーケットへキャンドルを出品し、売上を寄付することなども視野に入れています。
当社では、多様な人財が活躍でき、幸せを感じながら働くことができる職場を目指しています。その基盤として、有給休暇を取りやすい仕組みづくり、復職・再雇用制度、育児・介護休暇といった制度の整備・充実などに努めています。