2020年度 環境負荷低減活動

RFIDを用いた原料管理で製品品質・業務効率向上
環境負荷低減にも寄与

富士工場操業50周年の節目を迎えた2018年より、未来の富士工場のあり方を策定し、その姿の実現に向けた施策を考案・実施する「富士工場再構築プロジェクト」が稼働しています。今年度はその一環としてRFIDを用いた原料管理システムを導入しました。

富士工場での使用例

RFIDとは

RFID(Radio Frequency Identification)とは、専用のタグのメモリに記録されたデータを、スキャナを用いて読み書きするシステムを指します。

原料管理現場へのRFIDの導入

今年度は、富士工場再構築プロジェクトの課題の1つである「原料管理による製品品質向上・業務効率化」に向けて取り組みました。具体的には、以下の4点を目指すものです。

製品品質向上
  • 原料の誤投入防止
  • 原料トレーサビリティの確保
業務効率化
  • 人の手によるチェックをなくしてミス防止
  • 自動チェック機能による作業時間の短縮、チェックリストの解消

この実現に向けて、RFIDを用いた原料管理システムを導入しました。原料を搭載したパレットにRFIDタグを貼付し、工場の各所に設置したアンテナやハンディターミナルで情報の読み取り・書き込みを行い、そのデータを各種システムと連携させることでリアルタイムでの原料在庫情報の把握が可能になるシステムです。

環境負荷低減への貢献

これにより、製品品質と業務効率の向上が期待できるだけでなく、原料の誤投入によって発生してしまう製品廃棄(廃棄物)の削減、ペーパーレス化による紙書類削減などの環境負荷低減効果も期待できます。
ポリプラスチックスは今後も、生産を高度化し品質の高い製品をお客様のもとへお届けすること、またその工程における環境負荷を低減していくことを目指します。

RFIDを用いた原料・生産実績管理システムとその成果

グリーン物流によるCO2排出量削減

富士工場では、物流会社とともに、製品輸送プロセスにおけるCO2排出量を抑える活動を積極的に展開しています。新型コロナウイルスの影響を受けて需要の大幅な減少があったものの、その後の急激な需要回復により緊急出荷などの個別配送が増えました。その結果、輸送のエネルギー効率を表すエネルギー原単位指数は、前年度比103%と上回ることになりましたが、全体配送距離の短縮、トラックの帰り便による輸送の活用、モーダルシフトなどCO2排出量削減に向けて積極的に取り組んでいきます。

※1 エネルギー原単位=エネルギー使用量(原油換算kl)/製品の販売量

輸送に伴うCO2排出量とエネルギー原単位(指数)※1

CO2排出量
トンキロ当たりの対販売量エネルギー原単位指数
(2006年度を100とする)
  • CO2排出量(トン)
  • エネルギー源単位(指数)

RORO船※2による輸送

CO2排出量削減の観点からは鉄道、船舶、トラックの順にCO2排出量が少なくなります。当社も鉄道による製品輸送に積極的に取り組んでいましたが、一昨年の大雨などの影響で鉄道による輸送が難しくなったこともあり、代替的な手段としてRORO船を積極的に活用し始めました。このRORO船による製品輸送のエリア拡大も検討しています。

※2 貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べる船舶。(正式名称は「ROLL-ON ROLL-OFF船」)

帰り便の活用

これまで富士工場では、中部地方への一部の小口配送に宅配便を利用していました。今年度は、同じ中部地方から富士工場に原料を運送してくるトラックの帰り便に着目し、これを活用して小口配送を行うことで、配送の効率化を実現しました。小口配送を減らすことは配送距離の削減につながるため、今後も帰り便を積極的に活用していきます。

配送距離の短縮

これまでは、原料樹脂を中部地方の外注先で加工した後、一旦富士工場へ戻して、関東のお客様へ再度輸送していました。今年度は、この配送ルートを見直し、富士工場へ戻さず関東のお客様へのダイレクト輸送に変更することで、配送距離を短縮しました。配送距離の短縮は、CO2排出量の削減につながります。今後も配送ルートの最適化に努めていきます。

DBJより「環境への配慮に対する取り組みが先進的」と
評価を受けました

当社は株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が開発した、企業の環境経営度を評点化するスクリーニングシステム(格付システム)において、「環境への配慮に対する取り組みが先進的」と評価されました。

大気汚染・水質汚濁の防止

富士工場では大気汚染物質や工場排水による環境汚染を防止するため、以下の項目について常に監視し、法規制を順守しています。

窒素酸化物(NOx)排出量

硫黄酸化物(SOx)排出量

ばいじん排出量

工場出口排水の化学的酸素要求量